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FMICS 2014会議における自動車センサー・信号システム等の検証技術の発表

MRI

発表日

2014/9/13

情報源

http://fmics2014.unifi.it/

概要

産業分野におけるクリティカルシステムの開発に関するフォーマルメソッドの先進的応用を対象とした会議 FMICS 2014(19th International Workshop on Formal Methods for Industrial Critical Systems)が、2014年9月イタリアで開催に開催された。 会議の主なスコープは、設計、仕様化、コード生成、検証などに係る技術、ツールとそれらの応用に係るものである。セッションは、鉄道制御システム、コンピュータネットワーク、サイバー・フィジカル・システム(Cyber-physical systems)、検証技術であった。採択された論文発表のうち、European Association for Software Science and Technology (EASST) により以下の2つの論文が表彰された:

"Assertion-Based Monitoring in Practice ― Checking Correctness of an Automotive DSI3 Sensor Interface" by Thang Nguyen and Dejan Nickovic "Improving Static Analyses of C Programs with Conditional Predicates" by Sandrine Blazy, David Buhler and Boris Yakobowski

このうち、前者は、自動車のセンサー・信号システムを事例とした検証技術に関するもので、従来の検証ワークフローと比較して、厳密かつ自動的な検証が可能にする技術が報告されている。設計の正しさを記述し検証するために、Signal Temporal Logic(STL)と呼ぶ論理として形式化し、最新のエアバック・システム・オンチップ・アプリケーションの設計検証に適用している。

FMICS 2014会議は、コンピュータの安全性、信頼性、性能に係るフォーマルメソッドと定量解析に係る複数の会議からなるイベントFLORENCE 2014の一つとして開催された。他にも、FORMATS2014(International Conference on Formal Modeling and Analysis of Timed Systems), SAFECOMP2014(International Conference on Computer Safety, Reliability and Security)なども同時開催された。

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