国内

富士重工業 - ECUソフトウェア開発

ドメイン
    自動車
開発対象
    モータ制御ECU
    日本
開発組織
    富士重工業
形式手法(言語、ツール)
    SCADE
適用範囲・規模(形式手法)
    制御ソフトウェアをアプリケーション層、ミドルウェア層、デバイスドライバ/サービス層の3層に分け、このうちアプリケーション層全体に対してSCADEを適用した。
適用対象のソフト種別
    リアルタイム制御系
適用目的・工程
    設計、自動コード生成
実装言語
    C
実装規模
効果
    ヒューマンエラーの排除及び生産性の向上

(出典: Masaru Kurihara, Automotive ECU software development with SCADE Suite, 2010, http://www.esterel-technologies.com/files/Automotive_ECU_Development-2010.pdf より作成)


詳細情報

検証内容

    異なるスレッド間におけるデータハンドリングについて一貫性が保証されることを検証した。

検証規模

期間

判断

形式手法を利用した動機

    製品開発時間の短縮に対応する必要があり、従来の開発手法とは異なる開発方法が要求された。

手法・ツール選択理由

障害と工夫

  • モデルベース開発の導入をスムーズに行うため、既存のソフトウェアアーキテクチャを再設計して3層に分け、上層のアプリケーション層にSCADEを適用した。アプリケーション層からは、ターゲットハードウェアやOSを隠蔽した。
  • アプリケーション層と第2層のミドルウェア層とのインタフェースを人手で記述するとエラー混入の可能性が生じるため、スクリプトを作成してSCADE内で実行することにより、インタフェース部分を自動生成した。
  • 開発初期はミドルウェアやハードウェアの仕様も頻繁に変更されるため、ミドルウェア層以下で定義され、アプリケーション層でも利用されるデータ型を手動で管理するとエラーが混入する可能性が高まる。そこで、ミドルウェア層で利用されるデータ型を自動的に抽出し、型定義ファイルをSCADEに提供するTclスクリプトを作成し、実行した。
  • SCADEはマルチスレッドのモデリングを対象としていないため、SCADE言語を十分に理解してマルチスレッドに適用可能な安全なコードを自動生成した。

組織

体制

教育

その他

情報源

  • CDAJ CAE Solution Conference 2008 | 講演概要, ECUソフトウェア開発におけるSCADEの適用例(富士重工業), http://www.cdaj.co.jp/ccsc2008/lecture/scade_04.html
  • Masaru Kurihara, Automotive ECU software development with SCADE Suite, 2010, http://www.esterel-technologies.com/files/Automotive_ECU_Development-2010.pdf

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