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IoT研究におけるフォーマルメソッドの利用

MRI

情報源

Internet of Things Journal, IEEE Vol.1 , Issue 1, pp.3 - 9

概要

IEEE Internet of Things Journal に掲載された論文"Research Directions for the Internet of Things"において、IoTに係わる異なる分野の研究者が協力してディスカッションが行えるように、IoTに関する研究課題について大きな方向性を8つ示している。研究課題には、大規模スケーリング、アーキテクチャとディペンデンシー(信頼性)、知識とビッグデータの生成、ロバストネス(頑健性)、システムのオープン性、セキュリティ、プライバシー、human-in-the-loop(HITL)が挙げられている。HITLは、人間とのインタラクションを必要とするシステムのモデルである。HITLの課題として、人間の行動モデルをフィードバック制御の中で、フォーマルメソッドを用いてどのように取込むか決定することが挙げられている。フィードバック制御に対するフォーマルメソッドの適用においては、人間モデルが、制御ループの外、制御の中、システムモデルの中などに組み込まれる場合など複数の形態がある。人間の行動を、システム全体の一部としてモデル化する際に、人間の行動が初期状態から進化した後にいたるまで、システムの安定性、正確性、安定状態に至るまでの時間などを定義し、特定し、予測することが果たしてできるかということが大きな課題である。

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